こんにちは。エンタメ・スポーツファンのkurokoです。
新型コロナ渦が猛威を振るう中、
医療に従事させれているみなさま、
行政に従事されているみなさま、
物流に従事されているみなさま、
その他、ライフラインを保つために従事されているみなさま
本当にありがとうございます。
感謝の言葉しかありません。
くれぐれも、新型コロナへの感染リスクを最小化できるよう、ご自身の命を最優先で考えてお仕事していただければと思います。
このような状況の中、飲食や旅行などの業種をはじめとして、様々な産業が自粛に入っており、
この自粛がいつまで続くのかによって、復活できないリスクも出てきています。
その業種の一つに、ライブなどのリアルエンターテインメントやスポーツがあります。
ネットフリックスや、ゲームといったもともと人と接触せずに、自宅で楽しめるコンテンツは、このcovid-19で伸びている一方で、リアルの興業のエンタテインメントは出演者のみならず、その周辺ビジネスに関わる方を巻き込んで、瀕死の状況に陥りつつあります。
本日は、このエンタテインメントビジネスについて、このcovid-19の対応をどのように乗り切るか、考えてみたいと思います。
エンタメ・スポーツが今やるべきこと
この新型コロナ渦の中で聞こえてくるのは、主に
「とにかく今は、生き残るための資金が足りないから給付を急いでお願いしたい。」という声です。
しかし、このコロナによる自粛はいったいいつまで続くのでしょうか?
中国や欧米のように、一定の期間で解除されることは予想できますが、
その後元に戻るのかは、どうでしょう?
誰にもわかりません。
誰にもわかりませんが、意見としては、二つあります。
楽観的な意見では、2月ごろにやっていたクラスター対応状況程度には戻り、そのうち集団免疫を獲得していく。
悲観的な意見では、最低でも1年半、長ければ2〜3年程度自粛と一部解除が続いていく。
4月下旬の現在、日本は前者のようになるべく対策を進めていると言えます。
しかし、人は、楽観性バイアスがあり、どうしても良い方向のことを考えてしまいがち。なんだそうです。
今、事業者が考えるべきは、悲観的なシナリオの中でどう生き延びるか。ではないでしょうか。
エンタテインメントやスポーツなしに、人々は生きていくことはできません。
生き延びるのは、めちゃくちゃ面白いエンタテインメントでもなければ、みんなに指示されるエンタテインメントでもありません。
環境に適応したエンタテインメントです。
すでに世の中に出ているアイディアと実現困難ポイント
どのようなアイディアが出ているでしょうか。
- ライブの動画配信
- 動画配信による投げ銭
- グッズなどの販売強化
- バーチャルイベントの開催
こういうのはどんどん進めていくべきと思います。
さらに、もともと考えていた未来を推進していくことも同時並行でやっていくべきです
- VR・ARによるライブコンテンツの拡張
- VRに加え、デバイスによるライブの音圧やフロアの揺れの再現
ただし、この時間軸は少し長めです。今瀕死の状態で、長期的な未来のためだけに投資するのは得策ではありません。
重要なのは、長期的にはこの方向に行くように、短期的にどのような取り組みができるかです。
吉本がクラウドファウンディングで芸人とのオンラインコミュニケーションを開始
一つのケーススタディですが、吉本新喜劇が芸人とのオンライン飲み会をクラウドファウンディングで始めています。
芸人さんの中にはテレビに出られず、劇場や外部の営業で収入を得ている方がたくさんいます。
そのような芸人さんは、このコロナの影響で収入が厳しくなっています。
さらに追い討ちをかけるように、そのような芸人さんに限って、飲食や派遣業などで生計を立てています。
今回のコロナウィルスの影響は、そういったバイトの仕事も奪っているという事実があります。
吉本はこの状況を踏まえていち早く動きました。
サイトには収益をどのように配分するかも書かれており、透明化されています。芸人に7割回るようです。
これは、短期的には、芸人の生活を支える基盤になりますし、
長期的には、芸人のコアファンを獲得する活動でもあると思います。
そして、このようなマネタイズは、以前は少し眉を潜められるようなものでもあったと思います。
今だからこそ、始められたビジネスモデルとも言えます。
吉本のスピード感はなかなか早いと思います。
zoom飲み会をやって見て気づいたデジタルでも熱狂できる事実
私も、先日初めてzoom飲み会をやって見ました。
よくわかったのは、これは結構楽しめると言うこと。
今までトライしようとしたものは、飲み屋に3人いて、遠隔地に1名いてそれを繋ぐと言うやり方では、飲み屋の3人の感覚と、画面を通した1名との感覚的な距離が遠いので成立し得ないと思いますが、
同じ拠点には誰もおらず、「全員が遠隔地で画面を通す」と言う公平な体験になることで、違和感なく体験できることがわかりました。
そして、次にわかったのは、画面でコンテンツを共有して、それに対して、ああだ、こうだ言うのに、めちゃくちゃフィットすると言うこと。
これは、かなり快適だし、飲み会の楽しみが増幅する感覚がありました。
その体験を踏まえると、スポーツやテレビ番組などを一緒に観戦しながら飲みながら話すと言うのにとても相性がいいと言うことです。
この体験は、拡散していってもおかしくない。
興業やテレビなどの事業者は、この体験を加速できるような準備をしていくべきです。
マネタイズ方法も考えないとなりません。短期的、中期的、長期的に分けて考えていく必要があります。
少なくとも、著作権を意識して、zoomでのコンテンツ共有は禁止というような、策を打つのは短期的には、ファンを取り逃していく原因になります。
参考までに、アニメ・ゲーム業界で起きていた歴史
2010年代の後半にドラゴンボールといったコンテンツが世界中でゲーム、動画などバズり数千億の売上を出しています。
コンテンツIPの歴史上最も高い売上を達成しているのです。
1980年代のIPがなぜこのように高い売上を達成したかというと、もちろんネットやスマホ、ゲームの進化がありますが、コンテンツIPは近年できているものもたくさんあります。
なぜドラゴンボールだったのか?
近年の研究によれば、2000年代後半から2010年代に、海賊版の漫画が拡散され、さらに、youtubeなどの無料動画配信サービスにアニメのコンテンツが拡散されていた要因が大きいとのこと。
その自体は、収益としては一切回収することができませんでしたが、コンテンツIPに重要なのは、認知とファン層の拡大です。
本来それは宣伝広告費をかけて実施するものですが、奇しくも、一般の人が勝手にネットとスマホで宣伝をやってくれていたと捉えることができます。
出典:オタク経済圏創世記
上記は戦略的にやったわけではなく、結果論ではありますが、ここにデータでも証明されている成功要因のタネがあります。
まだこれからどうなるかわからない状態で、コンテンツの拡散を一方的に止めるのはあまり得策ではないということです。
重要なのはモニタリングしておいて、必要な時に止められる準備をしておくということ。
ぜひ、事業者には、今回のコロナのピンチをチャンスと考えて、今まで取り組めていなかったDX(Digital Transformation)を強烈に進めていただきたいと思います。
支給される10万円の有効活用方法を用意すべき
お金に余裕がある人は、受け取らないと言う選択ではなく、受け取って、瀕死のビジネスに投下していこう。
10万円受け取る。受け取らない。は様々な意見はありますが、私は受け取って、必要なところに使っていく。そうして経済は回っていくものなので、受け取って必要なところに使っていくべきと思います。
事業者は10万円の使い先をちゃんと作るべき
受け取っても、使う先がなければ意味がありません。
事業者としては、その受け皿を早急に立ち上げるべきです。
クラウドファウンディングを立ち上げて、グッズを提供するでもいいし。
限定動画を作って、Youtubeのリンクを提供するでもいい。
ただそれだと、普通。。
せっかくなら、立ち上げに時間はかからないけど、知恵を出して面白ものを考えて見てもらいたい。
何より、アーティストや有名な選手とグッズ製作周りや動画製作周りの人にしかお金が回らない。
もっと回すにはどうしたらいいのだろうか?
例えば、このコロナの状況を打破するためのハッカソンを、スポーツ選手、その裏で従事している方とzoomで議論できる券。なんてどうでしょう。
購入者視点では、「まずスポーツ選手とzoomできる」それだけじゃなくて、「自分の考えがスポーツ選手を支えることになるかもしれない」と言う本質的な支援ができるようになります。
考える過程で、スポーツの運営の裏側を知ることができます。
そして、それが実現に向けて動き出すようであれば、ファンとしてこれほど嬉しいことはないでしょう。
事業者側も、集めた10万円は、スポーツ選手だけでなく、裏で従事される方にも参加いただいた見返りとして、お金を回しやすいです。
さらに、このコロナでの対応策も良いアイディアが生まれるかもしれません。
また、そこにファンを巻き込むことで、ファンの気持ちがさらに強くなる。盛り上がると言う副次効果も見込めるはずです。
ここで必要なファシリティや準備も最小限でできると思います。
クラウドファウンディングはすでに世の中にあります。
スポーツ選手の時間も、開催されていなければ、確保は容易なはずです。
もう一つ大切な点は、「生きることができる程度に資金が集められるか」の計算です。
何人ほど集めれば良いのか。
価格設定はどの程度にすればいいのか。
それをどの程度の頻度で開催すべきか。
新たなサービス設計が必要。かつクイックに実施していく必要があります。
いかがでしたでしょうか?
まだまだコロナを受けて、リアルエンタメ・スポーツのビジネスはできることがあると思います。
今だからこそ、試しにやれること。今だからこそ、やるべきことがあると思います。
結果的にこのコロナ渦が過ぎ去った時に、さらにたくさんのファンと多様なマネタイズ方法が構築できるチャンスで社内でしょうか?
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