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芸術家 松山智一さんの絵画を購入した話(情熱大陸でも特集!) -アートはいろんな意味で資産になる

松山智一

こんにちは。アート大好きkurokoです。

ニューヨークで活躍する松山智一さん。
TBSの「情熱大陸」で紹介されていました。

実は、私は、松山智一さんの作品を一つ所蔵しています。
1年ほど前に購入しましたが、数百万円の値段で、私にとっては非常に大金であったため、購入には、非常に悩みました。

「アートは資産になる」「松山智一さんのアートは今後価値が上がる」と信じて購入しました。

それから1年、購入して本当に良かったなと思っています。

 

この記事は、私が、松山智一さんの絵画を購入した体験を記載したいと思います。
以下のように考えている方なら読んで価値があるかと思います。

  • 実際に絵画を購入するのはどういう気持ちなのか理解したい
  • 購入の理由となった松山智一さんというアーティストのストーリーはどういうものなのか

 

なお、松山智一さんの経歴や作品については、別のサイトを確認してみてください。

>>>松山智一さんオフィシャルサイト

 

私が松山智一さんの作品を購入したきっかけ

もともとアートに興味はありましたが、巨匠は知っているものの自分の経済力で手が届きません。
一方で、若手の芸術家までアートに詳しいわけではありませんでしたし、
知るような機会、絵画を購入するような機会はありませんでした。

 

そんな折、松山智一さんが2018年4月〜5月に日本で個展をされました。

それまで、松山さんの事は全く知りませんでした。
私の知人がこの松山智一さんと親交があり、個展があることを紹介いただきました。
そこで絵画を購入できることも知りました。

結果的には、数百万円の絵を購入するのですが、
一目みて、描が気に入ったわけではありません。

まず、ほとんどの作品の金額感は3桁万円単位をいうのをみて驚きました。

 

控え目に言っても、かなり高い。。

 

しかし、そのような金額帯でも飛ぶように売れていくのを目の当たりにしました。

さらに、松山さんの作品は、すごい方が保有されています。
ビルゲイツやサウジアラビアの王室コレクションになっている事、NIKE本社のエントランスに彫刻が常設されているなどを知りました。

松山さんに詳しい方の話を色々聞くに至り、その時に感じた松山さんの人柄や、絵の内容、
そして、将来性があるな。と信じられるに至り、購入しました。

 

購入した絵ですが、繰り返しますが、数百万円しています。
車が買える程度の金額です!

私にとって、決して安い買い物ではありませんでしたし、家族の理解も多少苦労しました。

ですが、購入することによって得られた様々な事で、購入してよかったと感じています。

  • 絵画自体の価値は上がっている
  • アートに本気で興味を持てるようになった
  • 家族や子供にも影響し、興味を持ってもらえるようになった。

購入した絵画の価値を査定してもらっているわけではありませんが、知人からの絵画の取引サイトの情報などを聞くと、2年ほどで、10%〜20%程度の金額で取引されているようです。

絵画の価値はどのように上がるかというと、作者としての芸術家の評価がどのくらい上がるか。という点だと思います。
アートの評価はとても難しいですし、時の運のようなものもあると思います。時間が進む中で歴史が評価する側面もあると思いますが、どれだけ有名になるか。という側面も強いと思います。

そのために必要なのが、「独自の作風」、「強いWill」、「行動力」、「人から愛される力」が必要だと思います。
そして、松山さんはそれらすべてを持ち合わせていると思います。

 

絵画自体の価値が上がるのも当然嬉しいですが、実際に価値があるなと思うのは、アートに本気で興味を持てるようになった事です。
マスメディアや有名美術館で特集されるような、すでに有名な芸術家だけではなく、若手の芸術家を見てみようという気持ちになります。

そして、私だけでなく、家族や子供も興味を持っています。

 

アートを購入する事で、世界が広がり、自分が関われる範囲が広がった。

 

これが購入して本当に良かったなと思う事です。

 

私が松山智一さんはどんな芸術家?

それでは、松山智一さんとはどんな芸術家なのでしょうか?

2019年情熱大陸で特集された

2019年10月20日にあの情熱大陸で紹介されました。

ニューヨークのSOHOに「パワリーミューラル」という壁があります。

SOHOは、あのZOZOの元社長、前澤さんが購入したバスキアが有名になるための戦略としてSOHOの壁にウォールアートを描きまくったという事で有名です。

1982年にこの「パワリーミューラル」の壁にキース・ヘリングがウォールアートを描いて以来、多くの名だたる芸術家がキャンバスとして使い、アーティストとして認められる登竜門のような位置付けになっているようです。

あのバンクシーも、2018年にここに描いています。

 

情熱大陸では、このウォールアートを製作する過程を取材し、放映されました。

 

松山智一さんの経歴

番組では、松山さんの経歴にも触れています。

2002年に25歳で単身渡米し、アメリカの美大を卒業。
ニューヨークを中心に活動を始めたそうです。
ですが、当初は、全く受け入れられなかったとのこと。

松山智一さんが、苦しい日常を抜け出すきっかけになった作品がブルックリンに今でも残っているそうです。
当時食うや食わずという日々を過ごしていて、なんとか打開したいと考えた松山さんは、当時一番大きそうな壁に壁画を描くのがいいと考えて描いたとのこと。

本人は「浅はかな考えで」と言っていましたが、これがきっかけで、オファーが舞い込むようになったようです。

そして、その17年後、ニューヨークで最も有名な壁に、作品を描く権利を得ることができました。

 

松山智一さんの作風

絵を構成するパーツとして、ピカソや日本の浮世絵画家の絵を取り込んでいます。
情熱大陸の中で、松山さんは、自分の作風を語っています。

「25歳からいきなりアートを始めるのに絵が描けないから、パクる状態になるしかならなかった。」

「前の巨匠を描きなおすという事はよくやられているが、いろんな人から、たくさんとって、幕の内弁当をやっている人はいない。」

番組では、コピーアンドペーストのような形でやっている。と表現されていました。

 

モチーフは様々なものから取ってくる

下の写真は、松山智一さんから送られてきたルクセンブルクでの展示会のカタログです。
松山さんの絵画の作成方法の一端が記載されています。

松山さんは、この写真のようにいろんなものをモチーフにしています。

松山智一 No Place Like Home

出典:ルクセンブルク 展覧会図録より筆者撮影

ここには、ファッション雑誌の切り抜き、日本の浮世絵などの古い絵が写っています。
松山さんの作風は、これらを組み合わせて再構成する事。
そして、松山スタイルの絵柄にUpdateする事です。

松山さんは、編集者に近いような作風をしているのかなと思います。

ルーツがたくさんある

松山さんの作品は、まさにニューヨークに認められるべくして認められたと私が考える理由として、文化の混合があると考えています。

下の絵画を見てみてください。

松山智一 No Place Like Home

出典:ルクセンブルク 展覧会図録より筆者撮影

  • 植物は、和風のモチーフから持ってきています。
  • Maid in Japan のバイク
  • スターバックスのロゴが入ったコーヒー
  • アニメのキャラのような人物

 

一瞬不釣り合いのように違和感を感じるこの組み合わせが、松山さんの典型的な作風だと思いますが、
ここには日本人であることと、20年近くアメリカでやってきている事が入り混じっているように感じます。

ルクセンブルクでの展覧会は、「No Place Like Home」
直訳すれば、「故郷のような場所がない。」

松山さんオリジナルのアイデンティティとして、故郷と呼べる場所がない。という事でそれを表現しているのだと感じました。

 

今までにない独自の和風を表現している

現在、日本人の作品はアートに限らず世界中で表現されています。

  • わび・さび
  • 龍安寺の石庭
  • 寿司
  • 安藤忠雄の建築
  • 無印良品

 

どれも、統一的に感じるのは、シンプルさ。
無駄を省いたミニマリズムという思想が含まれています。

 

一方で、文化を席巻しているのは、アニメーション。緻密で複雑なストーリーを含んだアニメーションが日本の文化として評価されています。

  • 会田誠
  • 攻殻機動隊
  • ポケモン
  • ドラゴンボール

 

松山さんの作風には、どちらにもない、いやどちらも含むような、オリジナルの和風が現れているように思います。
そして、どこかインスタ映えするような

本人は、様々なものの寄せ集めと話していましたが、結果的にオリジナルな和風を表現してきているのではないかと感じます。

 

私が勝手に思う松山さんの作風に不足している事

非常に僭越ではあるのですが、
一点、私が松山智一さんの作風で不足している点と申しますか、あったら良いなと感じている点があります。

この時代の社会に対して主張をしてほしい

有名な芸術家は、政治や企業、その当時の文化に対して、批判的な表現を繰り返してきました。
松山さんの作品も時代を反映した作品だと思います。
ですが、何か新しい主張があるかというと、弱いのではないかと思いました。

個人的には、「アート」というのは、今までにない新しい視点を可視化させる事だと思っています。
そして、それは変化していくきっかけになり、結果としてその変化を象徴していたと評価されるものだと思います。

展示会の作品にこんなものが写っていました。

松山智一 No Place Like Home

出典:ルクセンブルク 展覧会図録より筆者撮影

トランプさんですね。
この絵で何を主張したかったのかは私にはわかりませんが、もしかしたら何かを表現されているのかもしれません。

今後、松山さんがどのようなことを表現していくのか注目して行きたいと思います!

 

松山智一さんの人柄

私が感じた松山さんの人柄、それは認められる芸術家として必要なものを全て持っていると思います。

  • 強いWill
  • 行動力
  • 人から愛される力

強いWillと行動力。

わかりし頃、単身ニューヨークに行き、経験もないのに絵を描き始めた事。
絵を描き、家で絵を描いていてもどうしようもない。とにかく見られるようにしようと、ブルックリンでウォールアートを描いた事。
14日間でNYのウォールアートを絶対に完成させよる

人から愛される力。

情熱大陸では、度々スタッフへ苦言をする場面も、スタッフをいじったり、スタッフと一緒に無邪気に絵の完成を喜ぶ姿が映されていました。

そして、14日間でウォールアートを作るべく、それに集中して、とにかく努力する姿が印象的でした。

正直、巨匠というよりは、とても人間くさい、そして、天真爛漫で、努力家と感じました。
スタッフからも「ロジカルでかしこさがある一方で、子供のような無邪気さがあり、絵を描きたいという衝動をそのまま持ち合わせている」と評価をもらっています。

そして、インスタを見ると、数々の有名人との交流が見て取れます。
誰かと仲良くなる。そこから紹介してもらえる。SNSで拡散していく。その正のスパイラルがまわっていく。
私が松山さんの作品を購入したのも、そのスパイラルの一環だと思います。

松山さんには、人から愛される、そして社交性がある芸術家なんだと思います。

 

アートはいろんな意味で資産になる

今まで、私が松山智一さんの絵画を購入したこと、松山智一さんとはどういう芸術家なのかということを記載してきました。

ここからは、アートを購入することの良さについて考えてみたいと思います。

冒頭申し上げたようにアートを購入することはいいことがたくさんあります。

  • アートを理解することで世界が広がる
  • 購入したアート自体が資産となる

アートが世界を広げてくれる

近年、ビジネスにとってアートが必要であるという考え方が広まっています。
また、子供の教育の場においても、STEAM教育などと言って、その中にARTという文字が含まれています。

それに伴い、ビジネス書もたくさん出ています。

なぜ、アートが重要なのでしょうか?

上述した通り、アートとは、今までにないものの見方や価値観を世に提示していくことがアートなのです。
つまり、新しいものを作ること、そのものに他なりません。

今、デジタルやAIが進化してきた中で、人間の本質的に価値のある活動は、ロボットにできないことをすること、クリエイティブな作業をすることと言われてきています。

この先の世の中を生き抜く上で、たくさんの人にとってアートの重要性は増していると感じます。
アートを知れば世界が広がります。

アートが資産となる

アートそのものを購入するのは、かなりの金額がしますので、購入には躊躇しますね。

  • どのアーティストがいいのか?
  • どの作品がいいものなのか?
  • どのくらい値上がりするのか?
  • 所蔵していてどうしたら良いのか?
  • 高額で購入するにあたり、家族や周りの理解が得られない?

などなど悩みも多いと思います。

これらに答える本も出ています。

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個人的には、まずは買ってみよう!
そして、いろいろ学んでみよう!

買えばいろいろわかります。
正直アートの売買はとてもわかりにくいですし、不安です。
でも、実際にやってみると良いと思います。

そのためには、ググるよりも、まずは信頼できる知り合いを見つけた方が良いかと思います。
私も結局は、信頼できる知人を通しての購入から始めました。やっぱり怪しいところは多いので。
でも踏み込まなければ、何も始まりません。

 

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

 

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松山智一 In and Out展 @GINZA SIX 蔦屋書店

 

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