こんにちは。アート大好きkurokoです。
今回はマーク・マンダースについて記事にしました。
2021年、東京都現代美術館で彼の展示会が行われました。
「マーク・マンダースの不在」という題名です。
今回の記事はこの展示作品を中心に彼の作品を見ていきましょう。
1968年、オランダのフォルケル生まれ。
家具職人の家に生まれ育つ。
1986年「建物としての自画像」という構想で制作を開始。
作品は独立した作品としても意味をなすものですが、架空の建物の一部をなすものとして作られている。
現在はベルギーのロンセのスタジオで活動中。
それでは、どんな作品なのか早速みていきましょう!
マインド・スタディ(Mind Study)
美術館に入ってすぐに出てくるのはこちらの家具と一体化した像です。
私はなんだか旅する船のように感じました。
マーク・マンダースというと、遺跡のようにひび割れた像の印象がありますが、これは作り立ての綺麗な像に見えます。
力学的に像を立たせるための仕組みにも目が行っていまします。
4つの黄色い縦のコンポジション(Composition with Four Yellow Verticals)
この展覧会のパンフレットにお掲載されている有名な作品ですね。
写真で見るより圧巻なのはやはりその大きさです。
物凄い大きなひび割れも特徴です。
黄色の板が刺さっているのがやはり特徴ですよね。
この意味はなんでしょう。
ひび割れはあるものの、造形としてはとても曲線美の人の形態に、板という無機質で直線的な対照的な造形を埋め込むことで、逆に人ってなんだろうと考えさせられました。
椅子の上の乾いた像(Dry Figure on Chair)
椅子に座るではなく、板に固定され、椅子に立てかけられている様が、なんだか縛られているようにも感じる作品です。
その表情は無表情。
乾いた土の頭部(Dry Clay Head)
こちらは遺跡のような作品。
バッサリと斬られてしまったような形です。
この巨大さには圧巻です。
この形を維持するために、裏ではいろいろ工夫されています。
人の表情が穏やかに感じます。
黄色と青のコンポジション(Composition with Yellow and Blue)
こちらは写真ではわかりにくいですが、小型の像です。
他の作品とは違いパサっときった感じではなく、ペタペタ作っている感じですね。
黄色い縦のコンポジション(Composition with Yellow Vertical)
板に挟まれた像。
鼻と目と絶妙に切り取られた顔。
像の周りに作られた装置も家具職人のセンスを感じますね。
舞台のアンドロイド(Staged Android)
こちらは、家具のような、中心に煙突のようなものがあるので建物のようにも見える作品。
椅子やテーブルを使って造形されています。
レンガの煙突のように見えるのは、よく見ると様々な色の木を組み合わせて作られています。
地表?のようなところは、5枚の鉄板でできています。
わずかな隙間があり、像を板で縦に区切るような表現を彷彿とさせます。
狐/鼠/ベルト(Fox/Mouse/Belt)
こちらは打って変わって、動物の像。
新しい粘土で滑らかな表面です。
親子の犬がベルトでくっついているように見えますが、題名を見ると狐と鼠なのですね。
ベルトで結ばれているのが「絆」をイメージされますが、
ずっと見ているとベルトが黒く横たわっている感じから人の手が加わり何か残酷性も想起させる作品です。
像の習作(Figure Study)
何かの装置に思える作品ですし、
どこか人のフォルムにも見えていくる作品です。
Perspective Study
通常は長方形の新聞ですが、確かに平面にあるのに、遠近感を施された特殊な新聞です。
スターウォーズ的な?
記録された課題(Documented Assignment)
壁に小さく貼り付けられた鼠の作品です。
下手をすると見落とされてしまうような作品です。
いかがでしょうか?
様々に解釈できるマーク・マンダースの世界観。
非日常を味わい、ゆっくりといろいろな事を想起させられる作品でした。
展示会を見逃した方は、こちらのマーク・マンダースの展覧会本を見てみるのもいいと思います。
東京都現代美術館では同時開催でライゾマティクスの作品も見る事ができます。
今回の記事は以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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