こんにちは。現代アート大好きなkurokoです。
ZOZOの前澤さんがバスキアの絵を購入した事でバスキア人気が激しくなったり、
バンクシーの展覧会が今年だけで何度も企画されていたり、
ストリートのアートが人気です。
日本人でも有名なストリートアーティストがいます。
その一人が「大山 エンリコ イサム」さんです。
スタイリッシュな作品は、例え初見でも「どこかでみた事があるかも」という不思議な感覚を与えてくれました。
今回は、大山氏が大学時代に通った藤沢市のアートスペースでの展示を観にいってきましたので、その内容を紹介したいと思います。
ところで、みなさん美術館に行く際はお得にチケットゲットしていますか?
予定に時間があるときは、フリマのメルカリで一度検索してから行くことをオススメします!
大山エンリコイサムさんとは?
大山エンリコイサムさんとはどのようなアーティストなんでしょうか?
詳しくはwikipediaをという感じですが、ここでも軽く紹介します。
1983年生まれなので、まだ30代と若く、現在ニューヨークで活躍するストリートアーティストです。
名前がカタカナになっていることもあり、ハーフなのかなと想像させますが、イタリア人の父と日本人の母を持ち東京で子供の頃を過ごしています。
大学が慶應大学環境情報学部卒業。通称SFCですね。専攻は分かりませんが、SFCは通常の学部のような区切りではなく、横断的な学問を扱い、私も大学時代に一緒に活動した方がいましたが、とても面白い学校です。
SFC卒業後は、芸大の大学院を卒業。さらにアジアン・カルチュアル・カウンシルの招聘で渡米。
サラブレッドに超高品質教育を与えているような経歴ですね!
2012年よりニューヨークを拠点として活動されています。
少し上の世代で、松山智一さんもニューヨークを拠点に活動されるアーティストですね。
このブログでも以前取り上げました。
芸術家 松山智一さんの絵画を購入した話(情熱大陸でも特集!) -アートはいろんな意味で資産になる
大山エンリコイサムさんの作風
作風は一度見たら印象的な「クイックターン・ストラクチャー(QTS)」という名のモチーフ
白と黒の線が立体のように入り乱れ疾走するような形の作品を作っています。
ちょっと文章ではきついので写真を一枚
これが立体にいえて、たどっていくと、、、
と凝視してしまうのは、私だけでしょうか?
このような作品を様々な場所に書いています。もちろん絵画も制作されています。
著書多数あり!
実は、大山氏は著書も多数出しています。
ストリートアーティストのイメージに反して?と言ったら失礼ですが、
非常に論理的な解説をされています。
- ストリートアートの素顔
- アゲインスト・リテラシー -グラフィティ文化論
- ストリートの美術
ストリートの美術は2020年に出版された本で、私も購入しました。
内容は2010年代の10年間に起きたストリートアートについて、テーマを区切り短編形の論考集になっています。
確かにこの10年は東日本大震災やSNSや動画など大きく社会が変わっていく中で、ストリートアートという存在もまた大きくその意味合いや人から受ける印象が変わっていったものだと思います。
とても面白いです!
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藤沢アートスペースでの大山さんの展示会
大山氏の展示会が、大学時代に通われたSFC(慶應大学湘南藤沢キャンパス)がある藤沢市の公共施設、藤沢アートスペースで、なんと無料で公開されています!
7/11から9/27までオープンしているようですね。
展示空間はさほど広くなく、100m四方もない空間ですが、全体を使って制作されています。
写真ではなかなか伝わりませんが、非常に大きな作品で、
壁から床からビニール上までQTS(クイックターン・ストラクチャー)が、まるで生き物のようにその尖った先端を伸ばし広がってきたような印象を受けます。
透けているビニールの上に描き、その先の空間が半透明に見えているというのも自分が動くことで景色が変わりとても面白いです。
壁を這い上がっているような印象を持ちます。
白い部分が立体的な道に思えて、その道を追ってしまう自分がいます。
このダクトは何だろう?展示物?
コロナの時期でもあり、何だか隔離されている施設にいるような気持ちにもなります。
大山さんのエントランスの説明によると、このダクトも作品の一部です。
制作はスプレーで行われており、そのスプレーは「エアロゾル」の話にも及びます。
「コロナ」という言葉こそありませんが、コロナの時代を多分に意識し、鑑賞者にも考えさせる作品です。
こちらがエントランスからの風景。
制作途中なの?と一瞬思わせるようなビニールで囲ってあるのが印象的でした。
右下、子供の頭が見切れてしまいました。。
子供たちと一緒に鑑賞したのですが、何だろう?と一生懸命考えていたようです。
学校では答えがありますからね。これには答えが無い。と話すと、余計混乱していたようです。
これも大切な経験。
絵画の展示もあります。
ヨットです。
湘南藤沢だった。と再認識しました。
もう一つの絵画
私は純粋にかっこいいなぁ。と感じました。
写真で見るよりも、実物は大きく、
写真で見ると、ちょっとごちゃごちゃしている印象ですが、すっきりとしています。
娘はしばしの時間を使って、この絵を鑑賞していました。
入り口近くのQTS
なんかデフォルトです。という雰囲気のQTS。
説明を読んだ後に見ると、何だか、実はこのQTSは空中を浮遊するエアロゾルのようにも見えてきました。
手前に制作の後?
実はこの壁の裏にスペースが!
動画がビニールに映されていました。
非常に見にくく、何かの表現何だろうか?としばし考えさせられます。
この隔離された世界の外、外部世界を表現しているようにも感じました。
このビニールの内側にはどうやっても入ることができません。
コロナの文脈では、このビニールの外がコロナ前の世界。
こちら側がアフターコロナの世界。
もう戻れない昔の世界をビニールという半透明で透けた膜を通して薄れゆく記憶越しに思い出すような体験でした。
藤沢アートスペースってどこにあるの?
さて、藤沢アートスペースはどこにあるのでしょうか?
藤沢市の辻堂駅徒歩数分のところにあります。
東京からは電車で1時間程度です。
私は車で行きました。
車ですと専用の駐車場はありません。
近くにコインパーキングはたくさんあります。
また、駅前にモールがあるので、そこの駐車場に停めて、帰りにモールで買い物をちょっとすれば駐車料金も無料になるかなということでおすすめです!
今回の記事は以上になります。
ぜひ実物を見ていただけると楽しめるかなと思います。
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