巨匠 安藤忠雄が札幌で手がけた建築があります。
北菓楼という老舗の北海道お土産屋さんの本店です。
ゼロから作ったのではなく、古くからある建築をリノベーションするという形で手がけています。
この建築は2016年にリノベーションされ、オープンしました。
大通りの近くにあり、札幌駅からも、ススキノからも徒歩でも10分程度で行ける距離にあるので、札幌に立ち寄った際には、ぜひ足を運んでみるのをオススめします!
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安藤忠雄の北菓楼の仕事
北菓楼の札幌本館は2016年に建築家 安藤忠雄がリノベーションを手がけました。
外観はほぼそのままで、内装が大きくリノベーションされています。
歴史的な建築であり、札幌に住む人の記憶も意識して、元々の図書館や美術館という歴史に違和感を持たせずに再生されています。
そして、その内装は息もつくような美しい作りになっていると思います。
安藤忠雄のデザインは秀逸!
安藤忠雄先生の細かな仕事をみていきましょう!
写真をみてください。
1階も古いレンガ造りの壁をむき出しにしつつ、
THE 安藤忠雄コンクリートのコラボがたまりません。
レンガ、コンクリート、グレーの鉄筋、窓、白い壁のバランスが、私は大好きです。
写真では表現できにくい、上まで続く吹き抜け。
とても開放感があります。
天井は、漆喰でしょうか?
吹き抜けで高く、白く綺麗で見とれてしまいます。
窓が多く、自然の光がふんだんに入ってきます。
自然の光を活用するために、壁も天井も白くしていること。
そして、よくみると、3階部分の窓からの光も下に落ちてくるように、あえて道側の壁と吹き抜けの上の天井の間に隙間を作っているのもわかります。
1階には、っっても美味しそうなお土産が並んでいました!
私はこのおかきをルたつくらい購入しました!
北菓楼2階にはオシャレなカフェが!
特にオススメなのが、二階のカフェ。
とても雰囲気いいです!
ここでひと休憩がオススメ。
シュークリームが有名みたいです!
天井まで続く本棚。
安藤忠雄が、旧図書館ということを意識して、この本棚を残したのだなと推測されますね。
白いピアノがあります。
人もそれほどいない。
1階と2階の間に
1階から2階に上がる階段は、とてもシークエンスに富んでいます。
古い建物だった頃の、階段、そして出入り口が残されています。
大理石作りで、そのまま残されています。
このように大胆に過去の歴史が感じられるものを残すというのもとってもいいですね。
北菓楼の建築の歴史
安藤忠雄にリノベーションされ、北菓楼というお土産やさんになる前には100年近くの歴史があります。
元々は図書館でした。その後、美術館になり、2016年に安藤忠雄にリノベーションされ、お土産屋という新たな役割を任命されます。
札幌で最初の本格的な図書館として設立されました。
ジャイアントオーダーを建てた古典様式を基調としながら、細部に幾何学的な装飾をつけたデザインを施し、建築市場の過渡期の特徴を評していると言われています。
設計は、萩原淳正氏と、香川県で代々続く宮大工、久保田家の久保田金蔵氏、および北海道庁の建築家技師とのことです。
細かい表記はあいrませんが、その後、三岸好太郎美術館として代わり、札幌の文化の中心として使われてきたようです。
そして、2016年に建築家 安藤忠雄さんによりリノベーション。
数々の賞も受賞しているようです。
- 2016年度「グッドデザイン賞」
- 北海道赤レンガ建築賞
- DSA日本空間デザイン賞
- SDA賞
- AACA賞
- リデュース・リユース・リサイクル推進功労者表彰
- 資源循環技術・システム表彰
- 建設リサイクル技術展示会優秀賞
北菓楼の場所・行き方
北菓楼は札幌大通りの近くにあります。
地図と札幌駅から経路はこちらの通り、徒歩10分程度で行くことができます。