こんにちはart大好きkurokoです。
今回は、東京オリンピック会場の国立競技場を設計した建築家で有名な隈研吾氏の展覧会が開催されたので深掘りしていきます。
そもそも隈研吾さんとはどんな方なのでしょうか?
1954年神奈川県生まれ。
東京大学工学部建築学科、同大学院建築意匠専攻修士課程を1979年に修了。
在学中は、芦原義信、槇文彦、内田祥哉、原広司らに師事。
卒業後日本設計に就職。戸田建設、コロンビア大学建築・都市計画学科客員研究員を経て、1990年に隈研吾建築都市設計事務所を設立。
法政大学工学部建築学科非常勤講師、慶應義塾大学環境情報学部特別招聘教授、早稲田バウハウス・スクール講師をはじめたすう大学にて教壇をとる。
1997年 日本建築学会賞作品賞(登米町伝統芸能館)
2001年 村野藤吾賞(那須河町馬頭広重美術館)
2010年 毎日芸術賞(根津美術館)
2011年 芸術選奨文部科学大臣賞(梼原・木橋ミュージアム)
近年は様々な種類の木材を活用した建築を建てており、「和の大家」とも称される。
隈研吾氏の最新の建築はこちらの本が詳しいです。
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今回の「隈研吾展」の趣旨は、公共性の高い68件の建築を中心に、隈氏が考える建築の5原則、「孔」、「粒子」、「ななめ」、「やわらかい」、「時間」で分類して紹介されています。
公共性が高いと言っても、下北沢の小さな居酒屋のリノベーションという事例も入っており、単にたくさんの人が集まるというだけではなく、いろんな人が集まる建築を取り上げられているのが特徴です。
そして、東京オリンピックのまさにこのタイミングで展示会が開催されるのは、やっぱり新国立競技場を設計したのが隈研吾さんだったからでしょう!
ちょっと調べてみたところ、本来は2020年の7月にやる予定だったようで、やはり東京オリンピック延期に合わせて1年ずれたようです。
それでは展示作品を掘り下げていきます。
※展覧会では一部の模型のみ撮影OKとなっています。
新国立競技場
まずはやっぱりこれ。新国立競技場です!
非常に精巧な模型です。
みやすいように半分に割れている模型も!
断面を拡大するとこんな感じです。
当たり前ですが、スタジアムの真ん中には柱が無いので、支える構造体に工夫が必要ですね。
模型の屋根は透明で中が見えるようになっています。
有名な模様の(ちょっと作りかけのような)デザインは模型には付いていませんでした。
実物はというと、こんな感じですねー。
中に入ったことはありませんが、外からは何度もみています。
早く一度入ってみたい!
入ったらこんな感じに見えるのでしょうか!?
ダイナミック!
隈研吾さんは昔から有名でしたが、やはりこの国立競技場のコンペを勝ち、一気に知名度が建築界隈から一般界隈に広がった印象があります。
スターバックス太宰府天満宮表参道店
太宰府天満宮の参道にあるスターバックスの内装の建築です。
内装に使われている実物大の木で組み方も展示されています。
4本の木が複雑に組み合わさっていますね。
実は、このスターバックスに行ったことがあります。
実際のスターバックスはこんな感じです。
この入り口はインパクトもあり、圧巻です。
太宰府という神社へのお参りの雰囲気ともきれいにマッチしています。
模型で見ると、入り口はこんな感じです。
中の雰囲気はこんな形。
逆側から見るとこういう感じ。
座っていてもなんだか天井を見上げてしまいますね。
サニーヒルズジャパン
こちらはスターバックスと似たような木の組み方ですが、縦方向です。
模型というよりは実物大のこれのみの展示ですが、実際の建物はこんな感じ。
木材の森のような建物です。
昼もすごいですが、この夜の光る感じが異様でもあり、ワクワク感ももたらしてくれます。
浅草文化観光センター
浅草の雷門前にある文化センターです。
こちらも見に行ったことがありますので、実物と比較してみましょう!
実物だけをみていては気づかない事が模型を見ていると見えてくるのが面白いです。
私が感じたのは、建物の階の間にある微妙な隙間。
実物を見ているとどちらかというと窓と木の格子が気になりますが、階の間が微妙にあいてるのが全体のプロボーションを整えていたことに気付きます。
なお隈研吾設計事務所のオフィシャルインスタグラムには、こんなきれいな模型も!
800年後の方丈庵
鴨長明の方丈庵は狭小住居で有名です。
その800年後に運搬可能な形で作られた建築。
実物はどんなのか調べてみました。
模型そのまま!?
昼はこんな感じで、ミニマル全快ですが、
(場合によってはコロナの簡易治療の箱などを連想させてしまいます。)
夜はとても雰囲気がいいです。
灯り。という感じですね。
雲の上の図書館(梼原市)
実際の外観はこんな感じです。
模型の全体像に戻ってみます。
細部まで精巧に作られた模型。
かつて模型をたくさん作っていたからわかる苦しいやつ。
ちなみに中はこんな感じです。
(2枚目の写真が圧巻です。スライドしてみてください)
分断されていない空間が連続的に続いており、
天井から落ちる木が良い雰囲気を作っていますね。
展示されていた作品はまだまだありますが、初回はここまでにします。
第2回目をお楽しみに!
ちょこっと宣伝です。
隈研吾さんと坂本龍一さんがコラボした「つみき」というインテリアにもなるおもちゃが話題です。
隈研吾氏の建築をもっと知りたい方はこちらがお勧めです。
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(つづき)第二回の記事はこちらから。
隈研吾展 全3回記事一覧
✅ 隈研吾展 新しい公共性を作るためのネコの5原則(1/3)
✅ 隈研吾展 新しい公共性を作るためのネコの5原則(2/3)
✅ 隈研吾展 新しい公共性を作るためのネコの5原則(3/3)
隈研吾の建築
➡️ 建築家 隈研吾設計の角川武蔵野ミュージアム
➡️ 建築家 隈研吾氏がデザインした高尾山口駅
建築家 隈研吾のホテルに泊まりたい!
➡️【宿泊記】宮崎県 隈研吾設計したホテル「ガーデンテラス宮崎」に宿泊!
➡️ 建築家「隈研吾」設計のATAMI 海峯楼に泊まりたい
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隈研吾さんに関する記事一覧はこちら
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