こんにちは。現代アート大好きkurokoです。
2020年森美術館では、そうそうたる日本の現代アーティストの展覧会が開催されました。
本来であれば東京オリンピックもあり、大盛り上がりのはずでしたが、
残念ながらコロナの影響で1年延期が決まってしまいました。
でもでもでも、展示会は大迫力の作品が並びましたのでレポートしていきたいと思います。
今回のレポートは現地で撮った写真を中心に紹介していきますが、
撮った写真の枚数がかなり大量なので、3回に分けて実施していきます!
第一回 村上隆・李禹煥 編
第二回 草間彌生・杉本博司 編
第三回 奈良美智・宮島達男編 編
それでは早速第一回 村上隆・李禹煥 編を深掘りしていきましょう!
村上隆
最初の部屋は、村上隆さんの部屋。
両方の壁面が巨大な絵画に囲まれています。
大きな富士山の絵画。
外国人が喜びそうなテーマですね。
本来であればオリンピックが行われていたことを考えると、そういう時期も踏まえての作品でしょうか。
そして、村上隆さんを一躍有名にした等身大フィギュアです!
とっても大きく、インパクト大!!
マイ・ロンサム・カウボーイ
ダイナミック!!
そしてヒロポン。
後ろからです。レアです。
今回、私が富士山よりも好きだったのが、こちらの市川團十郎を描いた作品(2020 十三代目市川團十郎白猿 襲名十八番)
あまりに良かったので、Detailの写真を撮りまくってしまいました。
色が美しい。
歌舞伎はそもそも華やかな世界として憧れを作ってくれるものなので、色鮮やかさがとてもマッチします。
親子共演の様子も。なんかいいですね。
この顔が一番好き。
かっこいいですよねー。
目力の表現がすごい。
小田原のういろう売り。
親子共演がいい感じ。
勢いが圧巻です。
村上隆さんは改めて説明する必要がないほど有名な現代アーティストです。
様々なネットでの講演会の動画や本も出されております。
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そのような講演での話を聞くと、20年以上前までは、日本では認められることのなかった村上隆さん、非常に苦労し、批判も受けた末に、今回展示されているフィギアの作品で世界的に認められていきます。
そして、日本のオタク文化やアニメーションを特徴として、世界で瞬く間にスターダムに載っていきます。
今でこそ、オタク文化やアニメーションなどは正当な文化として認められていると思いますが、
1990年代は、どこかバカにされるような存在だったと思います。
この文化を正当なる芸術や日本として守るべき文化のレベルにまでのし上げ立役者なのだと思います。
LEE Ufan(李禹煥)
次の部屋は、「もの派」と呼ばれる芸術運動を主導しているLEE Ufan(リー・ウーファン)の部屋です。
まずは作品を見てみましょう。
LEE Ufanの展示室の全体像です。
この作品は1969年に作られた作品を再現されているそうです。
今回STARS展のために新しいガラス板が用意され、実際に石を落としてガラスの割れ目を用意したそうです。
鉄の棒と石。
こういう角度で写真を撮りたくなります。笑
まるで白い空間に何かがあるような配置がされています。
もの派とは、1968年から1970年代前半にかけて日本で行われた美術動向で、木や石、土、鉄、工業製品や日用品などの素材をそのまま提示して、作品としました。
しかし、賛否の議論が巻き起こる中、なかなか認められずにLEE Ufanはヨーロッパに活動の拠点を移します。
ものと人との空間の関係性を重視しており、今回の森美術館での展示も、空間の設計を重視しています。
自然崇拝や山の信仰など古代人がどのように把握していたのかなどの問いに発展されました。
その後、ヨーロッパでは大きく認められることに至り、日本に戻り現代アーティストとして活躍しています。
そこら辺にあるものを展示するもの派というのは、わかりにくく、説明や理論が欲しくはなります。
しかし、芸術的な歴史でいえば、
マルセル・デュシャンが便器にサインをしたものを「泉」として展示して、大きく批判を受けたというあまりにも有名な話があります。それが1917年のこと。
そこから、アートは、見た目や技術力として美しいものを見せるものではなく、
人類が気付いていない新たな価値観や概念を提示していく事と再定義されたのだと思います。
その文脈において、LEE Ufanの取り組みや考え方は、人類に「ものとの関係」という新たな価値観を提示しようとしている活動に感じます。
第二回の記事はこちらから。
➡️ 第二回 草間彌生・杉本博司 編
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