こんにちは。アート大好きkurokoです。
ミナ ペルホネンというブランドご存知でしょうか?
主に女性用の服や、スツールなどの家具、小物などを作っているハイブランドです。
私はそれほど服に興味があるわけではないのですが、東京現代美術館で展示会があったので、見に行ってきました。
その結果、圧倒的に良いブランドだと思いましたので、その内容をブログに書きます。
何が良いかは本文に記載しますが、
私は完全にミナ ペルホネンのファンになりました。
ただ、残念ながら男性用のファッションが少なく、、まずはスツールとクッションを購入しました。
妻に紹介して、現在口説き中です。笑
それでは、
ミナ ペルホネンの何が良いのか。
どんなファッションブランドなのか。
どんな商品があるのか。
深掘りしていきましょう。
ミナ ペルホネンの何が良いのか?
まず、何を持って、「圧倒的に良いブランド」と思ったのか。
いくつかあるのですが、最も感じたのは、
「長く使い続けることを重要視している」
ということです。
通常ファッションブランドは、毎年、毎シーズンにトレンドを作り出し、新しいファッションを買ってもらいます。
使い捨てというと言い過ぎかもしれませんが、そのくらい毎年毎年新しい服をアップデートしていくのが普通です。
そんな中で、「長く使い続ける」という事を目的にしているファッションブランドなんです。
そんなブランドは聞いたことがありません。
これ以外にもいくつかあります。
- 生地のデザインから作っている
- 経年劣化しても味が出る仕掛け
これらは、後ほどどのようにやっているのか解説します。
なぜ、ミナペルホネンは長く続ける事を重要視しているのか
明確には語られてはいないのですが、服や家具など身近なものは、使うと人の記憶が憑依するように残ります。
例えば、20年前に結婚する前後に来ていたワンピース。
そのワンピースをまだ時々着ることがある。
そのワンピースを着るたびに、当時の事を思い出す。
もしも、そのワンピースが流行り物だったら、着ることはできないでしょうし、捨ててしまう可能性が高いです。
服を捨ててしまうと、記憶を呼び起こすチャンスも捨ててしまっているのです。
1967年東京都蒲田で普通のサラリーマンの家庭に生まれる。
皆川さんは、デザイナーになる前は、駅伝選手をしていました。
怪我で、諦めることになりますが、デザイナーとしての原点はそこにあるそうです。
その後、パリでコレクションの手伝いをする事で、デザイナーになる事を決意。帰国後服飾専門学校に入ります。
服飾学院卒業後は、デザイナーとして活動する一方で、生活するために、魚市場で働いていたそうです。
魚市場で材料を見る目がある人は技術も高く、アラなど余った材料も全て使えるなどの発想は服飾にも生かされていると。
そこでの経験が、皆川さんのミナペルホネンの原型になっていると皆川さんは話されています。
1995年 「ミナ」を設立
2000年 直営店をオープン
2003年 ブランド名を「ミナ ペルホネン」に変更
2004年 パリ・コレクションに進出
2007年 京都に2店舗目オープン
2011年 東京スカイツリーのユニフォームデザインを手がける
2016年 第66回芸術選奨新人賞 受賞
ミナ ペルホネンの展示会「つづく」
東京都現代美術館で2019年11月から2月まで開催された展示会「つづく」の内容を紹介していきます。
「つづく」という展示会の題名には、100年つづくブランドに。そして自分だけでなく後世にもちゃんと続いてくようになどの思いが詰められているそうです。
ミナ ペルホネンのそのビジョンがとても感じる。心動かされる展示会になっています。
上述したように、ミナ ペルホネンの理念として、「長く使える」というものがあります。
この展示会の名前が「つづく」という名前になっているのも、その思いが入っています。
ミナペルホネンの服は流行を追っていない!
ミナ ペルホネンが25年間の歴史の中で発表してきたワンピースが並んでいます。
ここで注目なのは、どのワンピースがいつの時代かわかりますか?という話。
時代性がないのです。
流行りに迎合してデザインを作っていないのです。
この部屋では、25年間分のワンピースをランダムで展示しているとのことです。
長く使える条件として、流行を追ったデザインでは、必ず古くなり、服の寿命がやってきます。
であるからこそ、ミナ ペルホネンは流行を追ったデザインはせず、いつの時代の服なのかわからず、25年前にデザインした服も2020年でも着ることができるように作っているという事です。
また、何気ない毎日の中で、洋服と一緒にいることで、日常の大切さを気づいてもらうような体験を大切にしたいと皆川さんは語ります。
ミナ ペルホネンの代表的な生地「タンバリン」とは
ミナ ペルホネンは生地から取り組んでいるのが特徴の一つと話しました。
ミナ ペルホネンの有名な生地のひとつ、最も有名な生地と言ってもいいと思いますが、それが「タンバリン」と呼ばれるテキスタイルです。
この照明で使われている生地がまさに「タンバリン」です。
「タンバリン」は幾何学的に綺麗に並んでいるように言えますが、実はひとつひとつの丸は完全なる円ではありません。
遠くから見ると綺麗に見えますが、近くで見ると微妙にずれています。
これがどこか安心するというか、柔らかさを演出しています。
写真を撮れませんでしたが、この「タンバリン」が開発される裏話とどのように量産しているか。という話が展示されています。
簡単に説明します。
- タンバリンは刺繍で小さな丸を作り、円状に並べた
- ひとつひとつの小さな丸も実は微妙に異なる
- これを機械で刺繍をできるように神奈川の工場のエンジニアと開発した
- 一つのドットを作るのもかなり大変だった
皆川明さんは、生地の生産者と非常に緻密に話して、デザインを作っていることがとても特徴的でした。
アマゾンや楽天でもタンバリンの生地で作られたいろいろな商品が見られます。
KUROKO
ミナ ペルホネンのこのスタイルは、とても日本的に思います。
というのも、洋服のデザインももちろんありますが、生地に力を入れています。
日本の伝統的な「着物」の文化を継承しているように感じます。
世界的に評価される理由もこのような点にあるのかもしれません。
タンバリン以外の生地もとても手がこんだ作り方をしています。
ソーダウォーター
「ソーダウォーター」という生地は、水玉のような模様ですが、水玉ひとつひとつが刺繍で作られています。
この写真ではちょっと分かりにくいですが、ひとつひとつの水玉がそれぞれ刺繍の方向を変えられています。
また、ある生地は、蝶が記事の中に隠れているのですが、購入した段階では生地に隠れています。
お客さんが購入後に自分で切り取ることで、蝶が出てくるような仕掛けをしているものもあります。
KUROKO
重要だと思ったのは、このような制作秘話や、制作過程のストーリーを聞くと、妙に愛着が湧いてくるという点です。
世の中の制作メーカーはもっと展示会などを活用して、ストーリーを共有していくことで、ファンを増やしていくことが大切だと思いました。
ミナ ペルホネンは経年劣化しても楽しめるような仕掛けがある
服にせよ、家具にせよ、生地は徐々に劣化していきます。
服などは擦り切れたらやはり捨てどきだと思いますし、椅子やソファーなども擦り切れたら生地を張り替えると思います。
私が驚いたのは、ミナ ペルホネンは、この擦り切れるという事を見据えてデザインが仕込まれているのです。
まずは下の写真を見てください。
これは、スツールで座面に生地が張られています。
そして、グレーの生地が張られており、一部擦り切れていますね。
このグレーが擦り切れた下に黄色の生地が見えると思います。
実は、これ、狙っているのです。
ミナ ペルホネンの記事は二重構造になっていて、擦り切れたら別の色・柄の生地が出るようになっていて、時間と共に楽しめるように作られているのです!!
下の写真は若干わかりにくいかもしれませんが、生地の表と裏で色が異なります。
二つの異なる色の生地がくっついていて、それを使っているのです。
この考え方を知って、すごいなぁと思っちゃいました。
通常、生地が擦り切れたら張り替えを進めるものです。
ですが、なるべく長く使うために、擦り切れても、オシャレに使えるように工夫されているのです!
ミナ ペルホネンは家も作っている!
ミナペルホネンは家もデザインしてしまいました!
制作過程では、貝殻の形をしていますが、様々なシミュレーションをした結果、上記の形に落ち着いたようです。
展示会場には、実寸大のシェルハウスも展示されていました。
(シェルハウスの設計は建築家 中村好文氏が担当しております)
最後にミナ ペルホネンを作った皆川明氏からのメッセージがありました。
ちなみに「つづく」の展示パンフレットはこちら
ミナ ペルホネンのおすすめアイテムはこれだ!
まずは、やっぱり欲しいスツール!
こちらも人気!
オットマン! ちょっと高いが。。
ひとつあると便利!クッション
何かと便利。ブランケット!
これなら買える!風呂敷
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