こんにちは。子供の中学受験を全力でサポートしているkurokoです。
小学5年生後期から歴史に取り組んでいますが、偏差値55くらいになってくると
塾のテキストや演習問題をいくら解いてもなかなか偏差値が上がらないというタイミングがやってくるのでは無いでしょうか。
社会は暗記。という風に捉えて徹底的に暗記して問題を解き直すという事をしても、偏差値60を超える難関校の問題を解けるようにはなりません。
もちろん、基本ができていない中で応用問題をやっても意味は無いと思います。
基本の力をつけるならまずはこちらの記事を参考に。
今回の記事は、基礎力、暗記はある程度できて、塾のテキストもほとんどの問題を難なくこなせるようになった場合にさらにステップアップするのに最適な教材を紹介します。
特に、単元のテストは取れたり、暗記系はある程度できるのに、合否判定テストや組分けテストなどの難易度の高いテストだと点数が思うように取れないという壁を感じていらっしゃる方には最適な記事かなと思います。
合格する歴史の授業
まず紹介したいのは、こちらの合格する歴史の授業。
歴史の教科書では淡々とこれこれこうでこうなりました。と書かれていて正直つまらないのですが、
このテキストでは、口語調でわかりやすく、かつテストに出たり、現代のアニメのストーリーと重ねて説明してくれるなどの工夫が子供にとって記憶に残りやすい流れになっています。
この合格するシリーズの良いところは、実際の授業で先生が話すように教えてくれるところ。
かといって、ひと昔流行った授業の実況中継という文字だけの本ではなく、わかりやすくイラストや表が駆使されているのです。
随所に覚えやすい表現を使ってくれていいます。
古代の日本と中国の関係をドラえもんのキャラクターに例えて教えてくれています。
知っているキャラクターと結びつけてくれる事で効率よく把握できます。
歴史を勉強して積み重なっていくと混乱してしまうポイントを一目で整理してくれるのもありがたいです。
例えば、上の写真では、江戸時代に盛んになった元禄文化と化政文化の二つの文化で活躍した人がどちらの文化だったのかをわかりやすく整理してくれています。
また、間違えるポイントを予め教えてくれますy。
例えば、中国から日本に送られた金印に書かれている文字が「漢委奴国王」という点、「委」のもじが「倭」ではないよと教えてくれます。
そして、基本を押さえると、詳しく知っていないとわからない細かなポイントも教えてくれます。
例えば上の写真では、藤原氏の家系図ですが、どの時代に何があったのか一目でわかり塾の教材には書かれていない奥州藤原氏との関係も記載されています。
また、受験によく出るポイントとして菅原道真がなぜ遣唐使の廃止を訴えたのか。理由が二つあり、それをちゃんと覚えておこう。という記載になっています。
さらに難関中学で実際にどのように出題されているのかの問題を提示し、ここを理解していれば簡単に解けるよね。
という解説をしてくれます。
したの写真の右側では、桜蔭中学に出題された問題が掲載されています。
上の写真の左側の問題は、実は東京大学の大学入試の問題が掲載されています。
小学校の知識だけで、大学受験、しかも東京大学の問題が解けるよね。と解説しているのです。
これにより子供はとても引き込まれますし、自信が湧いてきます。
難関校の問題を解けるという子供のやる気を最大限引き出してくれるのがお勧めする理由です。
しかし、中学受験だと難関中学校の過去問は見ているのでしょうが、大学の受験問題まで例で出してくれるというのは、この本の先生の質の高さがわかります。
この合格するシリーズの使い方ですが、我が家では、まず授業の前に読むようにして、大体の概要が掴めます。
そして、授業を聞き、さらに演習問題も基本、練習と解いた後にもう一度読むと定着していくように感じました。
※合格する歴史の授業は、上巻(旧石器時代〜安土・桃山時代)までと下巻(江戸〜昭和時代)までの二つに分かれていますので注意
なお、合格するシリーズは「地理の授業」もありオススメです。
※合格する地理シリーズも「日本の産業編」と「47都道府県編」の二巻に分かれています。
流れが見えてくる 日本史の図鑑 (イラストでさくっと理解)
このテキストもとてもおすすめで、これは中学受験専用というわけではないようです。
ですので、小学生が習うことよりも一歩、二歩細かい内容が載っています。
難関校では、基本的には小学生の知識だけで解けると謳っていますが、実際には中学、高校レベルの問題も出題されています。
このため我が家では、歴史小説や、人物の伝記小説なども色々と読ませて、周辺の知識をつけるようにしていましたが、この本に出会って目からうろこでした。
めちゃくちゃわかりやすく、かつわかりやすく内容が纏まっているのです。
例えば、下の写真は鎌倉時代の一枚ですが、地図やイラストをふんだんに使って説明しています。
歴史で重要なのが、起きたことは全てつながっているという点です。ドミノ倒しのようにこういうことが起こったからこうなって、その後にこうつながったというように、頭の中で流れがわかると、承久の乱、御成敗式目、蒙古襲来などの順番はすぐにわかります。
幕末の流れも、テキストだと大政奉還、王政復古の大号令、その後に続く明治政府の取り組み、、という感じですが、もっとドロドロした人間関係のもつれなどを理解すると、どのような理由で大政奉還に至ったのか、版籍奉還したが、大名が従わなかったから廃藩置県を行ったとか、流れがわかるようになります。
個人的にこのテキストが特にいいなと思うのが、さらに歴史を俯瞰してテーマ別に歴史の流れが書かれている点です。
例えば、したの写真は「税」をテーマにして、古代から初めて法律として作られた律令政治での税、そのご税がどのように変わっていったのかを俯瞰して提示してくれます。
歴史の学習は時代ごとに順番に教えてくれますが、ある程度進んだところで時代がごちゃごちゃになってしまっていることがあります。ですので、このような制度はいつの時代?という問いに結構弱いです。
中学入試での問題で差がつくのはこのような問題。ですから、このようにテーマを軸として様々な時代のことを整理している資料はとっても価値があると思います。
ちなみにこの資料は高校受験にもバッチリ使えます。
さらに、受験する中学の過去問の傾向を見て、日本史だけでなく、世界に関しても出るようであれば、同じシリーズの「流れがみえてくる世界史図鑑」もとってもお勧めです。
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中学入試 最高水準問題集 社会
前述までのテキストは比較的読んだり、わからなかった際に見直したりして学ぶためのテキストですが、このテキストはその名の通り問題集です。
市販テキスト社会や歴史を探しても、塾で配られる教科書や演習問題と同等か、むしろそれ以下の問題しか出会わないことが多く、レベルの高い問題を解かせるには、過去問をやるしか無いかなと考えていました。
ただ、過去問に手を出そうとすると、比較的単元を超えて出てくるので、難しすぎて苦手な単元や時代を攻略するという目的には適しません。また、過去問をいろいろ見て見つけてくるのはかなり骨が折れる作業です。
そんな市販テキストの中で、まさにちょうどいい!というのがこちらのテキストです。
中学入試の実際の過去問をベースに作らておりそれなりの難易度がある一方で、綺麗に単元別にまとめられていて、勉強の進み具合や苦手部分を中心に強化できます。
どんな雰囲気のテキストかというと、一部写真で紹介します。
まず、実際の入試問題から出題されています。どこの学校で出たのか学校名も記載されています。
そして文章形式で書かれています。超難関校と比較するとまだまだ短い文章ですが、単元を勉強させるにはちょうど良い長さです。
また、解説も充実しているのがこの問題集の良いところです。
解説に画像や絵が掲載されていて、問題の背景や問題を解く事で副次的な知識も吸収することができます。
※うちの子供もそうなのですが、答えのマルバツだけをつけて、解説をあまり読まないのですが、せっかく問題を解いて解説を読まないのは、いろいろと時間を損しているので、子供にわかるように説明を何度もしています。。それでもなかなか読んでくれるようにはならないのですが。。
最高水準問題集の社会、とってもオススメです!
まとめ
本日紹介したのは、以下の三冊ででした。
合格する 歴史の授業
口語体の授業形式でアニメに例えたり、間違いやすいポイントをあらかじめ指摘してくれる。
そして、難関中学の過去問を提示して解けるんだという自信を出してくれる。
中には東京大学などの大学受験の問題も出してくれている。
流れが見えてくる日本史図鑑
小学校で習うことよりも一歩深い情報をとてもわかりやすい表現で教えてくれる。
歴史の時代毎の章に加え、税金や法律や文化などテーマギリで歴史を横断して提示していくれるのがとても価値があるテキスト。
最高水準問題集 社会
ある程度暗記すれば解けるような問題だけでなく考えなければ解けないような問題を掲載してくれている。
過去問からピックアップしているにもかかわらず単元で整理されているので、授業を進めながら子供に解かせるのにぴったりな問題集。
今回の記事は以上になります。
ご参考になりましたら幸いです。
中学受験奮闘記を書いています。よろしければ合わせてどうぞ。
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